実験設備紹介

試料作製

四楕円鏡型赤外線加熱単結晶育成装置

楕円の焦点の性質を用いて集光することで,焦点部分のみを2500℃程度で加熱をして試料を溶融することができます.加熱と冷却を同時に行いながら単結晶を育成することができる装置です.

MaVo-Press

6-8Kawai式による高圧力発生装置で加圧しながら電流を流すことで加熱することができます.最大到達圧力20GPa,最大加熱温度1650℃を記録した実績を持ちます.

単アーク移動溶解炉

電極に高電圧をかけることで周囲の気体をプラズマ化させ,そのプラズマを試料にあてることで溶解させることができる装置です.

高周波誘導焼成炉

真空焼成をしながら還元反応を促すために使用する装置です.焼成は,大型コイルに交流電流を流し坩堝内に誘導電流を流すことによるジュール熱を用いて加熱をします.

物性測定

X線回折測定装置(共同利用)

作製した試料の結晶構造,不純物の有無などをX線回折測定を通して確認します.試料ができたらまず初めに測定します.

電気抵抗測定装置(共同利用)

四端子法に基づいて端子をつけた試料をGM冷凍機を用いて冷却しながら電気抵抗を測定することで,温度依存性を測定できます.約3ケルビンまで冷却できます.

実験部品作製

MDX - 40A

高圧合成実験に使用するパーツを切削する機械です.Gコードと呼ばれるコードを読みこませることで自動で切削をします.切削目標のサイズに合わせてプログラムを自作します.

旋盤

この機械も高圧合成実験に使用するパーツを切削する際に使用します.穴を貫通させる必要があるときや,自動切削以上に細かい精度が必要とされるときに使用します.